競争原理が最大限に働く売り方を選択する

競争原理が最大限に働く売り方を選択する

何事も、競争があるから努力が生まれます。

 

もしもこの世に受験がなければ、学生は一生懸命に勉強するでしょうか。

 

もし、誰でも自動的に昇進・昇給できる仕組みであれば、一生懸命に仕事に打ち込むこともないかもしれません。

 

もし、日本に自動車会社が1社しかなければ、車の発展はあったでしょうか?

 

もしも誰でも意中の人と結婚できて、その幸せが未来永劫続くなら、相手を幸せにするために、自分を磨くために、日々努力をし続けることもないかもしれません。

 

このことは、不動産の売却においても当てはまるのです。

 

具体例で見てみましょう。

 

たとえば1億円の土地を売る時、通常、買主は先着順で売主との交渉権を得ます。

 

不動産取引は、一般的には、「相対取引」で価格が決まります。

 

売主と買主が1対1で行う取引です。

 

しかしながら、この売り方で売却価格を何割も上げることは難しいでしょう。

 

なぜならこの売り方では、売却情報にいち早く気づいた買主が「1億円で買います」といえば、それ以上売却価格が上がりにくいからです。

 

もしも売主が複数の買主と同時に取引することができるなら、他の買主に、「1億円より高い買値を提示すればチャンスがある」と伝えることができます。

 

すると「あちらがl億円で買うというのなら、こっちは1億1000万円出します」「それなら、こちらは1億1500万円まで買値を上げます」というように、競争原理が働くかもしれません。

 

結果、設定した売値よりも高く売れる可能性は大いにあります。

 

しかし実際には、相対取引が原則です。

 

つまり、はじめに設定した売り出し価格を基準に売却価格が決まるといえます。

 

そのため、「この不動産は、もっと高く払ってもいいから絶対に手に入れたい」という人がいても、「この価格で買います」という人が先にいれば、交渉の余地はありません。

 

このように不動産売却は、売主にとっては圧倒的に不利といえる状況でもあるのです。

 

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